問題を発見し、解決する論理的思考力

20代は仕事においても人間的な成長においても伸びしろが豊富な時期です。

20代の半ばを過ぎると、転職や昇進などの転機となる時期を迎えることで何かとプレッシャーを感じやすいものですが、入社して二年ほどは基礎固めを行った後、自分のスキルを身に付けたり向上させていくことが求められます。

20代前半は体力に物を言わせて無理することが出来ても、30代に向かうにつれてそれも難しくなっていきます。

そこで必要なのが、論理的に考えて問題を解決する能力です。

スキルと言えば、何かの専門知識を身に付けることや、技術を有することなどがイメージされがちです。

確かに職人系の技術職などであれば、長年かかって身に付ける技術が働いていく財産となりますが、それも日々の失敗や経験からフィードバックを続けた結果であるとも言えます。

つまり、何かの知識を有していることがそれほど重要ではなく、そこにたどり着く思考力やその知識を生かす思考力が重要です。知識のほとんどは後から学ぶことが可能です。

何かの研究職では知識そのものの重要性が上がるものの、ことビジネスや営業においては知らないことは小さな問題でしかありません。

問題を発見し、それを解決するためにプロセスを考え出す思考力、これが20代の失敗が多く許されるうちに培うべきスキルです。

組織を運用するマネジメント能力

組織する力も重要です。マネジメント能力と言われるものですが、これは組織の中に身を置かなければ身に付かないものです。

20代のうちは比較的就職しやすいため、組織に所属しやすいメリットがあり、これを最大限生かして組織の運用方法を学びます。

観察や受け身の姿勢では学べることは少なくなってしまいます。自分がやってみて初めて難しさや改善点が見えてくるからです。

管理職に就いていたとしても必ずしも身に付くわけではありません。

効率とそこで働く人のやりやすさや動きやすさのバランスを鑑みて、組織を効率よく動かしていく経験を沢山積むことは大切です。

ある程度の責任を与えられた状態で意欲的にそれを果たしていくことが重要です。失敗することがさほど重大な問題ではなく、それをマネジメントすることに集中力を割いていきましょう。

組織運用を意識して仕事に集中することで、やがては論理的な考え方や組織能力なども向上していきます。スキルを向上させるには経験がどうしても必要です。

新しい分野や業務に恐れずに飛び込んでみることで、たとえ何かを失敗したとしても貴重な経験が得られるでしょう。

挑戦することが原動力

20代のうちはチャレンジする意欲やエネルギーが“スキル”となります。

これらを活かして新たな経験を積むことに時間を割くことが出来れば、充実した30代の土台を築くことが可能です。