経験から学んだことをアピール

少ないなりにも社会人として経験を積んだ第二新卒は、その少ない経験をしっかりアピールすることで採用に有利な印象を与えることができます。

たとえ一年でも二年でも社会人として会社で働き、そこで先輩や同僚と共に仕事をしてきた経験は、新卒にはない貴重な強みとなります。

年数が少ないからと言ってあまりアピールに含めず、専ら学生時代の功績や経験に頼ってしまうのは危険です。

採用を考えている企業側は、その少ない社会人経験の中でどれだけのものを得たか、あるいは得ようとしていたかを見ているからです。

その短期間で挙げられる実績は、現実的にいってほとんどありません。

企業側もそれを承知しており、どんな仕事をしたかやどのようなスキルや知識を身に付けたかはそれほど重要ではなく、むしろどのような仕事ぶりだったか、どのように自分なりに社会人経験や仕事の経験を積み、どのような取り組みや改善を行っていたかに注目しています。

いわゆる“棚ぼた”で上げた自分の実力ではない実績よりも、問題から目を逸らさず自分なりに改善の努力や分析を行い、自律的に前進してきた姿の方が重要です。

いずれにしても、数少ない社会人経験からアピールするべきは実績や結果ではなく、そこから得られた教訓や分析です。



失敗も武器になり得る

上昇志向を持つ人は失敗しない人という訳ではありません、むしろ失敗から成長するヒントや次の解決策を見出す能力に長けています。

そのようにして、視野の広さや客観的に自分を分析する能力を培ったことを示すことで、社会人経験から成長していることをアピール出来ます。

成功体験も決して無視できない要素ですが、第二新卒の最大のメリットはある程度の柔軟性を持ち合わせた社会人経験です。

新卒に近い柔軟性を持ちながら、社会人経験から自分や改善点について学んでいる基礎があることに注目されます。

自分の弱点と向き合うのは決して快い作業ではありませんが、その醜い部分にも目を向けてきたことがある意味で“実績”ともなります。

上司や同僚とのコミュニケーションスキルを磨いてきたことは、会話の節々に現れるはずです。

自分がそれなりに社会経験を積んできたことに自信を持ち、新卒ではないという意識を持つことで、落ち着きや冷静さをアピール出来ます。

自信を持って臨もう

第二新卒はデメリットともなり、その認識は悪いものではありません。

しかし自信を持って社会人経験をアピールし、短所や欠点を把握していることを示すことでその経験から成長していることをアピールすることが大切です。