給与は新卒と同じであることがほとんど

第二新卒の平均的な給与に関する正確な数値を算出されていません。

20代前半の一般的な平均給料が200万円前後であることを考えると、それより少し低い金額になると想定されます。

第二新卒は、給与面では新卒と同じ待遇を受けることがほとんどで、年功序列のようなシステムを採用している企業であればなおのことリセットされたように感じるでしょう。

第二新卒は、一般的に“新卒で採用されてから3年以内”と定義されていますが、その2~3年のうちに上がった給料は元に戻ってしまうと考えるべきでしょう。

元の給与水準が低かった場合、大企業に転職することで給与が上がる可能性もあるものの、第二新卒で大企業や有名企業に入社することは決して簡単なことではありません。

それらを踏まえると、第二新卒で転職することによって給与が向上することは、少なくとも最初のうちは期待できません。

中には第二新卒を重視し、特別な給与額を設定しているところもあるかもしれませんが、転職によってより高額な給与を得たいと思う場合は、初任給の高い職種や部署に転職するより他はないと言えます。

やる気を示すことができれば高評価を得やすい

給与面で新卒と同じとはいえ、第二新卒の扱いに関しては新卒と同じではありません。

何もかも一から教えなければならない新卒に比べて、社会経験も踏まえた新人教育などを行う必要がなく、全てを一から教えるような教育はあまりないのが通例です。

しかし経験やスキルを期待することもできないため、多くの企業では、新卒と同じように仕事内容はほとんど全て教えなければならないものの、一般的な社会のルールや常識に関してはある程度の経験を積んでいるという認識で扱われるでしょう。

そのため、新卒と似たような比較的厳しい環境が待っているとも言えますが、前職での経験やたとえあくまで一般的な社会経験だったとしても、一度社会に出て組織の中で仕事を経験しているという意味では、新卒と比べて大きなアドバンテージを持っていることになります。

前職で感じた自分の弱みや欠点なども強みに変えるような逆転の発想ができれば、第二新卒だとしても期待の新人として扱われることもあるでしょう。

前述のように経験やスキルが期待されているわけではなく、むしろ一度社会に出て経験を積んだゆえの落ち着きや現実性を保ちつつ、転職によってキャリアアップやスキルアップを目指す熱意やがむしゃらなやる気が期待されていることがほとんどです。

そうした自分の立ち位置をわきまえた上でのふるまいや仕事ぶりを発揮することができれば、良いスタートダッシュを決められるでしょう。

モチベーションを維持しよう

第二新卒だからといって、低い給与や職場での厳しい待遇に恐れをなす必要はありません。

転職することに決めた自分のモチベーションに立ち返りつつ、自分でも将来性に期待しながら意欲的に取り組んでいきましょう。