短期間で仕事を辞めているデメリット

第二新卒の最大のデメリットは、短期間で前職を退職しているという事実でしょう。

これは、面接を行って採用するか否かを考えている企業側からすると、またすぐに辞められるかもしれないという不安や信用の無さと繋がってしまいます。

こうした消極的な姿勢になってしまうのは、新しい人材を採用するだけでそれなりのコストが発生するからです。面接を行うことも募集をかけることも無料では実施できません。

そのため出来るだけ長く働いてくれそうな可能性のある中途採用や新卒を探すのは、ある意味で自然な傾向です。

そこで、前職で辞めた理由をはっきりさせ、そこから何を学んだかを自分なりに分析して伝えることで、将来性を感じさせる人物像を伝えることができます。

たとえ辞めた明確な理由がなかったとしても、何を経験し何をそこから学んだか、辞職を経験したことで自分の長所や弱点に関して何を発見したかをはっきり自分の言葉で伝えることによって、問題を発見し解決する能力があることや、自分の弱点でもそれと向き合う力があることを周囲に示すことが可能です。

基本的なビジネスマナーや社会経験を短期間ながらも積んでいることは、それを教育するための時間やコストを削減できる企業側にとっては、むしろ魅力的なポイントとなります。

スキルや経験がないというデメリット

スキルや経験がないのもデメリットですが、逆に言うならば、第二新卒は中途採用ほど以前の仕事のやり方に染まっておらず、基礎的な社会経験を積みながらも柔軟性や純粋さを残しているという点で魅力的な人材です。

そのため全く違う職種に転職する際でも、経験の無さというデメリットよりも柔軟性というメリットの方が大きく見える場合があります。

デメリットを克服してこのポイントをアピールするためには、自分の仕事に対して前向きで長期的な視野を持っていることを伝えなければなりません。

知っているふりや分かったふりをせずに、知らないことは正直に質問すること、教えられることは感謝の思いを持って学び、学習していく意欲や姿勢を見せることが重要です。

実際、スキルや経験の面では何も期待できなかったものの、学習スピードが速く意欲にあふれていたために採用に至ったというケースは決して少なくありません。

やる気があり長く働いて行こうとする人が面接時に魅力的に見えるのは当然のことですが、それを伝わる仕方で示すのが難しいのです。

人の話を真摯に聞き取り、聞いたことに注意を払う一般的な社会常識が重要となり、これこそ第二新卒が身につけている、もしくは身につけるべきことに気づいている強みとなります。

改善する姿勢が強みになる

デメリットは、そこから教訓や改善点を見出した時にメリットに変わります。

第二新卒の消極的な面ではなくそこから活かせる改善点を見つけることで、それらを強みに変えていくことが出来るでしょう。