自分の言葉で説明する

なぜ離職したか、何かの失敗があったのであればなぜ失敗したのか、その原因と対策をしっかりと自分の言葉で表現することが、第二新卒の悪いイメージを払拭するための重要な鍵となります。

第二新卒に抱かれているイメージとは、「またすぐに辞めてしまうのではないか」「ストレスや問題にぶつかるとすぐに逃げてしまうのではないか」といったものがほとんどです。

こうした懸念を抱くことは当然理解できるものです。

前職を長く続けてきた人は、転職したとしても長く勤めてくれるだろうと期待されるのは当然で、そのまた然りだからです。

しかし、誰でもどんな職場にいつまでも勤められるわけではありません。あまり重視されないことですが、社風や職場との相性なども長く勤めて行くことに影響する要素です。

こうしたことを言葉で説明するのは確かに簡単ではありません。

しかしそれもまた技術であるため、前の仕事をなぜやめたのか、どんな原動力があって現在の就職活動を行っているか、たとえ前回の離職がいくらか個人的な理由であったとしても、今後どのようなキャリアプランや仕事上の目標を持っているかなどをはっきりと説明することによって、今後の将来性ややる気などをアピールすることが可能です。

自分の意思を明確にする

そのためには、転職を計画する前に「転職によって実現したいこと」をはっきりさせられるように準備しましょう。

転職を自分の意思で行い、自分の意思で志望したという形がどうしても必要です。これは必ずしも“天職”に巡り合わなければ感じられないエネルギーというわけではありません。

自分の得意分野や身につけたいスキルや経験などを熱く語ることができれば、それだけでかなりのやる気や将来性を感じさせることができます。

もちろん、単なる言葉やスピーチの雰囲気だけでは成し遂げられません。

100パーセントやる気を感じていなかったとしても、実際に自分の意志が幾らかでも関わっていなければなりません。

なぜ前職が合わなかったのか、なぜ前職で実現したいことが不可能だったのか、単なる感情ではなく理論的に説明できるように、自問自答を繰り返して自分の意見を固めておきましょう。

前職を辞めたのがネガティブな理由だったとしても、これから始めたいキャリアや経験をポジティブな言葉で説明することが必要です。

まずは自分を知る

前職で限界を感じていたことも、自分の限界を見極めるプラス要素に変えていくことが可能です。

企業の求める人物像を作り上げることよりも、まずは自分の長所と短所を見極め、今後のプランを練る自己分析が第一歩となるでしょう。