辞めたい気持ち、どうしようもない場合とどうにかなる場合

仕事辞めたい、そう叫びだしたくなることは誰にでもあります。
今バリバリに活躍している上司にも、仕事の辛さなんて全然見せて来なかったあなたのお父さんにも、仕事を辞めたいと考えた経験は何度でもあるはずです。
もしかしたら、実際に辞めて転職先で頑張っているのが今の姿かもしれません。
何かのきっかけで思い直してそのまま頑張っているのかもしれません。

仕事を辞めたくなる気持ち、それそのものは非難されるものでも何でもありません。
ですが、考えなくてはならないのはその背景です。
仕事を辞めたいのはなぜですか?

もし、その原因が人間関係、その中でも特に陰湿なもの(セクハラ、モラハラ、パワハラ、サービス残業や休日出勤を暗に求められる、いじめ、謂れのない差別)などの蔓延によるものなら、すぐに辞めて転職を検討することをおすすめします。
いじめや差別で憂さバラしをし、ダラダラと休日出勤するような職場では、まじめな人ほど損をし、ストレスで身体を壊します。

そのうち善悪の判断がおかしくなって、馴染めない自分に非があるような気がしてくると、最悪の結果にもなりかねません。
さっさと退職し、平穏な心を取り戻してから前向きになることを考えましょう。

少しはそんな悪い人間関係もあるかもしれないけど、割と普通の職場である場合は、何が前向きになれない理由なのかをちょっと考えて、書き出してみましょう。

そもそも、今の仕事も最初は前向きだったはずです。
いつのまにか嫌になったか、つまらなくなったか、その原因を知ることは残る決断をする場合でも、転職する場合でも、同じ失敗をしないために大切です。

理由をいくつか書き出すことができたら、それを解決するにはどうなればよいかを考えます。
自分が何か変えたら解決する問題や家族に協力してもらえれば解決する問題もあるかもしれません。
もしかしたら、同じ部署の特定の同僚と合わないだけかもしません。
席替えで距離が離れればいいだけかもしれません。

仕事内容の問題でも、他部署への異動で解決するかもしれません。
このように、ちょっと会社内で協力や融通を効かせてもらえれば、辞める必要はないのかもしれません。

社内での解決が難しければ、転職も検討してみよう

終身雇用という時代でもなくなった現在、一社にしがみつく必要はなくなってきています。
とはいえ、特定のスキルを活かしてどんどんステップアップしていくというのも、日本では一般的ではない気がします。
あるジャンルでトップクラスの企業で、部長や役員クラスの経歴があれば、ヘッドハンティングや転職も引く手数多でしょう。

日本の企業は、変化はしてきていますがまだまだ閉鎖的です。
中途採用の社員の活かし方が上手い企業はまだまだ多くはありません。
転職を考えるなら、30代半ばまでに、多くて2、3度と思い、そのチャンスを有意義に活かすようにしましょう。

前項で考えた、どうすれば前向きに働けるのかの答えが、今の会社では達成しにくい、達成できるとしても時間がかかるなど勝率が低いなら、思い切って転職活動を開始しましょう。

具体的には、転職先を紹介してくれる企業(リクルートエージェントやマイナビエージェント)に登録をし、面談をしておきます。
どうしたら前向きに働けるのかをまとめた時に、自分のやりたいこと、やれていること、できていないこと、通勤や給与面についての条件もある程度整理できているはずです。
それを少しまとめ直せば、転職を通じてこうありたい、というエントリーシートのようなものになっているのではないでしょうか。

また面談の中で、客観的な意見を聞くこともできるでしょう。
希望にあった転職先は、いくらでも出てくるとは限りません。
数ヶ月、半年、1年といったスパンでの活動になるかもしれません。
ですが、転職相談をし、そちらでも動けているという安心感は、近く辞めることになるかもしれない今の仕事に向き合う上でも、気持ちの余裕となります。

転職成功、心機一転頑張ろう、という決着がつくのはまだ先でも、このように自分や周囲を見つめ直すことで、何となく前向きになれてきていると思います。
もし、何かにつまずくことがあれば、冷静に自分を見つめ直すことは意外に大切なことなのです。