仕事辞めたい理由が暴力でも職場を去れないのはなぜ?

暴力がエスカレートしても怖くて言い出せない

職場であってはならないのが「暴力」です。
しかし上司や先輩など自分より上の立場にいる人から暴力を受けていると、怖くてなかなか言い出せないことがあります。
暴力を受けながら抵抗ができない立場にあることが問題なのでしょう。

会社に入って間もない頃や初めての昇進を目前としている時は、たとえ悪いことでも我慢をしてしいまいがちです。
「もう少し頑張れば暴力もおさまるだろう」と前向きに考えてしまう人もいます。

暴力を与えている人は「暴力を与えている」という認識が薄いため日常ごとのように暴力を繰り返してしまうことがあります。
暴力を振るわれている人は「暴力が原因で辞めたい」と会社に言い出せないままになる恐れがあります。

勤務年数が少ないと転職に不利だと我慢してしまう

「仕事辞めたい」と思う理由が暴力である場合でも、次の就職先のことを心配するあまり行動に移せないこともあるでしょう。
入社してから勤務年数が少ない場合、面接で「なぜ前職をすぐ辞めてしまったのですか?」「勤務年数が少ないですね」といわれるのが落ちだからです。

仕事を辞める理由が暴力によるものでも、なかなか面接の際に素直に答えられないこともあるでしょう。
自分は暴力の被害者であるにも関わらず「恥ずかしい」という気持ちが先行してしまうのは本当に理不尽なことです。

勤務年数が少ないと有利に就職活動ができないと懸念してしまうことがあります。
「転職に不利であるならもう少し我慢しよう」と行動をセーブしてしまうのです。

暴力を受けるのは自分が悪いからだと思ってしまう

明らかに暴力を受けているのに「暴力を受けるのは自分に非がある」をこともあろうに自分を責めてしまう人もいます。
ほとんどの場合、性格的に優しく、他人を責めることを知らない「お人好し」のパターンです。

人間は弱い生き物なので自分に対してさえ不安に感じることもありますが、暴力は企業でも学校でもどの環境でもあってはならない行為です。
自分が悪いからといって暴力を容認するのは間違いです。

社会人になると人とのぶつかり合いやいがみ合いもたまにはあることでしょう。
しかし暴力を受けるのは「自分が悪い」と思うことは暴力を容認したことと同じです。
結局、仕事を辞めることもできず一人で悩み身動きが取れなくなってしまうのです。

仕事辞めたい理由が暴力の場合は会社を辞めるべき!なぜ?

言葉の暴力は身体的な暴力に匹敵することを認識しよう

「仕事辞めたい」と思う理由が暴力の場合、「言葉の暴力」についてもしっかり向き合うべきです。
日本の社会は目に見える暴力、すなわち身体的な暴力に対しては適切な処罰を与える法律やルールが存在しますが、言葉の暴力についてはまだまだ不透明な部分があります。

言葉の暴力を受け続けると精神的にダメージを受けるだけではなく、食欲不振や不眠など身体的にも影響がでてきます。
「うつ病」「ストレス性胃腸炎・胃潰瘍」「発疹」などが代表的な症状です。

言葉の暴力は身体的な暴力と匹敵し、場合によってはそれ以上のケースもあります。
言葉の暴力を「たかが言葉じゃないか」というのはナンセンスです。
いずれにせよ会社を辞めるべきでしょう。

自分の命は自分で守るしかない

就職活動の時、職場や企業についてどれだけの夢や期待を抱いて入社したことでしょうか。
尊敬できる上司や仲間思いの同僚と一緒に仕事に取り組んで、さまざまな経験をしたいと心から願ったに違いありません。

しかしこともあろうに会社内でパワハラやセクハラなどの「言葉の暴力」や殴る蹴るなどの「身体的な暴力」があった場合は命の危険さえ感じるようになるかもしれません。
そうなると自分で自分自身の命を守らなければなりません。

人生の中で仕事は大きな部分を占めます。
このまま暴力を受けながら仕事を続けることに本当に意味があるのかよく考えてみましょう。
心から「毎日仕事に行きたい」と思える職場は他にもきっとたくさんあるはずです。