人間関係の問題はどの世界でも存在する

どうしてもなくならないもの

人間は、ロボットなどと違って感情を持っています。
よって、時には怒り、時には笑うという感情豊かさが魅力ですが、一方で仲間意識も強いです。
一人で生きていくことは、人生を謳歌するうえでは非常に困難で、やはり仲間や友人、家族がいるからこそ安定した生活を送ることができるのです。

そんな中で、どうしても仲間意識が強く、仲間外れにされたくないという感情が芽生えます。
そうなると、人間の感情の中で仲間外れを作ったり、弱いものをいじめるという風潮も出てきてしまいます。
子供のいじめは社会問題化されていますが、実は大人でもいじめは存在しています。
それが人間関係の悪化となってしまうのです。

会社における人間関係の問題とは?

会社においても、やはり人間関係として問題になるのがいじめなどです。
例えば、学生であれば先輩という立場が上の存在がいるわけですが、会社の場合は先輩だけでなく役職も存在しているので、上下関係が学生以上に複雑に絡み合う組織でもあります。
もちろん、そのような風潮をなくすような会社もありますが、上位者からいわれれば従わなければならないと受け止めてしまいます。

また、派閥というものも存在するのが事実です。
これは、人間である以上どうしても芽生えてしまうものですが、本来ならばそのような理由で人間関係を悪化させることなく、社会人としてプロ意識を持って働き、対価を得るというものを追求するべきでしょう。
ただ、その思惑どおりに行かないことも人生です。

人間関係の悪化で会社を辞める方法は?

人間関係で辞める人は実に多い

どの会社でも存在しているものである人間関係のトラブルですが、それを理由で仕事を辞めたいと思っている人も、実はかなり多いのです。
辞める理由のワースト5には、確実に入ってくるほどの内容です。
他には、会社自体の風土や待遇面、その業種の先行きなどを懸念して退職するケースがあります。

このように、人間関係を問題視して辞めたいということは、決してエゴではないのです。
また、昨今はパワーハラスメントなども問題視されていることから、より一般的になってきているのです。

まずは話し合いで解決する

人間関係で悩んでいる方は、まずは上司などに相談することをおすすめします。
人間関係に関する悩みは、職場を変更するだけでも意外と簡単に解決するものです。
各会社でも、自分の働きたい部門に異動できる制度を設けているところもあるので、スムーズに解決する可能性もあります。

それでも辞めたい場合の退職方法は?

さまざまな解決策を見出しても、やはり会社を辞めたいと思った場合は、退職届を上司に提出します。
その後に諸手続きを行っていくのですが、場合によっては退職しないように説得されることもあります。
他にも、なぜ退職するのかを確認するために面談を行うケースもあります。

面談時には、必ずと言っていいほどに退職理由を問われます。
その際に注意したいのは、ストレートに人間関係が退職理由とすべきか否かです。
確かに、人間関係はストレスに多大な影響を及ぼす事象ですから、退職理由にもなり得ます。
しかし、それでもその事実を伝えるかどうかが重要なのです。

例えば、「○○さんのことが嫌いでストレスが溜まるので」という理由を述べたとします。
これでは、個人的感情が入り込んでいるようにしか感じられず、面談する側の心象はあまり良いものとは言えません。
例えば、「少し環境を変えて自分の能力を活かしてみたい」などというと、向上心が感じられて良いでしょう。
嘘になってしまうかも知れませんが、このような言い回しの方がより円満に退職することができる可能性が高いです。

面談を行った後は、業務引き継ぎなどを経てから退職することになります。
最終日には、お世話になった方へのあいさつも行いますが、人間関係が理由であっても最後のあいさつはしっかりと行うのが礼儀です。